Happiness is not a goal…it’s a by-product of a life well lived.
Anna Eleanor Roosevelt
幸せはゴールではなく、一生懸命生きた人生の副産物なのです
エレノア ルーズベルト
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<ちょっとだけ英文解説>
・by-product
「副産物」
・a life well lived.
直訳すると、「良く生きられた人生」。直訳だけではあまり十分に意味が通じないときは、その意味を考察して伝わりやすい意訳にする必要があります。
Well は「良く」「十分に」「頑張って」「満足に」という意味だから、そこに共通するのは何だろうと考え、訳は「一生懸命生きた」としまいた。
因みに、”Well done.”は、「よくやった!」 ”Well said.” は「よく言った。」「名言だ。」「なるほどね。」となります。
アメリカ合衆国第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの夫人、エレノア・ルーズベルトの言葉です。
A life well lived とは何だろう。十分に、良く生きられた人生とは、と考えさせられてしまう言葉です。
誰しもが幸せになるため、仕事や商売、恋愛、人間関係などなど、日々、色々な努力をするわけです。
仕事や商売で成功して裕福になるのは幸せになるため。恋愛を成就して結婚して幸せになるとか、家事や育児をするのも家族で幸せになるためと言えるでしょう。
ところがこの格言では、幸せになることが目的ではなく、しっかり人生を生きていれば、幸せは自然とついてくると言っています。
副産物、つまりおまけみたいなものですね。
そう考えると、ちょっと気持ちが軽くなったりしませんか。とても大きな、でも漠然とした目的のために、頑張り続けなければならないのは大変なことです。
もちろん、人生に目標があることは素晴らしいけれど、目標を達成すれば幸せも必ず手に入るかというと、私の周囲で成功した人々を見回してみても、必ずしもそうとも言えないかもしれません。
頑張りすげて体や心をこわしてしまったり、裕福になったとたん、家庭が崩壊してしまったり、成功と幸せはセットになっているとは限らないみたいです。
もちろん、そういう人々も、ひたすら幸せになるために頑張ったのだろうと思いますが。追い求めていると信じていたものが、実は幸せではなかったのかもしれません。
幸せとは、人生をよりよく、しっかり生きていれば、おのずと感じられるおまけみたいなもの。
ちょっと言い方を変えると、こんな風にも言えるのではないでしょうか。
幸せになるために結婚や仕事を目標にするのではなく、仕事や人間関係を人生の一部としてしっかり営んでいれば、日々、幸せを感じることができると。