<IRISH PHILOSOPHY>アイルランドの格言
There are only two things to worry about either you are well or you are sick.
案じるべきことは2つだけだ。自分は健康なのか、それともそうじゃないのかとうこと。
If you are well,
もし健康なら、
then there is nothing to worry about.
まあ、心配することはない。
If you are sick,
健康でないなら、
there are two things to worry about.
2つのことについて考えなければならない。
Either you will get well or you will die.
自分は回復できるのか、それとも死に至る病かということ。
If you get well,
もし、回復できる病気なら、
there is nothing to worry about.
まあ、心配することはない。
If you die,
もし、死に至る病ならば、
there are two things to worry about.
2つのことについて考えなければならない。
Either you eill go to heaven or hell.
自分は天国に行けるのか、地獄行きかということ。
If you go to heaven,
もし、天国に行けるのだったら、
there is nothing to worry about.
まあ、心配することはない。
But if you go to hell,
だが、もし地獄へ行きそうなら、
you’ll be so damn busy shaking hands with your friends.
あなたは大急ぎで喧嘩別れした連中と和解しなければならないだろう。
You won’t have time to WORRY!!
さあ、くそ忙しくなるぞ、何かを案じている暇なんかない!!
なんともアイルランドらしいというか、のんきで大雑把な格言です。これも格言というのでしょうか。この格言がアイルランドで広く知られているものかどうかは不明ですが、アイルランドのどこかのパブの店内にディスプレイされていたものだと伝え聞きました。
考えて見れば、私たちが思い悩んでみたところで、悩んで解決できる問題は少ないかもしれないですね。
抱え込んで悩んでいる状態と問題を解決しようと思考するのとは全く異なることなわけです。悩むことでは物事は解決しません。
では、解決する思考とはどういるものかというと、原因を分析する、それぞれの原因に対処する方法を細かく分けて可否を考える。そこから引き出した選択肢の可能性を評価して実際に選択していく、という過程になります。解決に至る思考は細かく分けてそこから選び、実行するという作業です。
こうして考えてみると、このアイルランドの格言は問題解決方法の理に非常にかなっているという結論になってしまいます。
一見、ジョークの様に見えて、なかなか真髄をついていたりするわけです。
あなたが今、もし悩みを抱え込んでいるとしたら、どうでしょう、ひとつ、この格言に当てはめて、考えるべきことを2つに絞ってみてはいかがでしょうか。
「そんなあみだくじみたいな二択で問題が解決するなら苦労はしない。」とお思いかもしれません。しかし、ものの本にいわく、「分かる」とは「分ける」こと。意外にアイルランド式の二者択一解決法で、明日から解決に向けて忙しい日々に着手できるかもしれませんよ。
そして大事なことは”then there is nothing to worry about.” まあ、心配することはない。と開き直る余裕をどこかに持っていることです。